排便時に出血する痔核は、痔の中で一番患者数が多いようです。
始めは、出血する程度ですが、症状が進むと排便時に痔核が
肛門の外に出てきてしまいます。
脱出を起こすと、その都度、指で押して肛門に痔核を戻さなくては
ならず、そのうち、指で押しても戻らなります。
こうなると今までは、レーザーで痔核を小さくしたり、痔核を手術で
切り取る治療が一般的でした。
しかし、最近は手術なしで治すALTA療法が出てきました。
ALTA療法は、痔核に直接薬液を注射して血液の量を減らすため、
徐々に痔核は縮小していきます。これにより、伸びていた組織が
元の位置に戻って脱出が治るということです。
通常、治療を始めて、数日から一か月で脱出がなくなります。
切除しないため、肛門が小さくならないので、肛門の機能が落ちることは
ありません。
治療は、10分から15分で終わり、日帰りでOK。翌日から普通に
仕事ができます。
痔には色々ありますが、どんな痔でもいきむ時間や回数が多いほど肛門に
負担がかかります。排便時間は3分以内にし、無理に力をいれて
出し切ろうとしないことが大切だそうです。
おしりを清潔を保つことも大切で、可能であればウォシュレットが理想です。
紙で拭くだけでは、肛門のしわの中に、便の残りをすり込むことになり、
炎症を引き越す可能性があるからです。
日本人の3人に1人は、痔になった経験があるとか。
痔は、男性に多いと思われていますが、男女比の差はほとんどなく
20代から40代の女性も多くいます。
最近では、女性も気軽に受診できる病院も増えてきたようです。
マリーゴールドクリニック(東京都港区)は、患者の8割は女性だといいます。
恥ずかしがらずに、重症になる前に、受診したいですね。